小さな巨人!クリルのエコ・ハーベスト漁法とは!?
世界人口77億人から2050年100億人へ
現在、世界では1年に8千万の人口が増えており、2050年までに、この地球上には100億人の人々がいることになります。
一方で資源は減り続け、このままでは食糧難を始めとした、さまざまな地球環境を変えてしまう予測がされております。
その為、食糧生産の仕組みを見直し大幅に増やす必要が出てきたのです。
こんな背景から最近、世界各国政府や環境保護団体が”持続可能な○○”という言葉を使い始めました。
小さな巨人と呼ばれるクリル
クリルは動物プランクトンの一種ですが、その小さな体には高い栄養価、効果、多くの生物の生命線という重大な役割があります。
体長20mを超える世界最大の哺乳類シロナガスクジラや、アザラシ、ペンギン、大小さまざまな魚など、南極の生物の重要な生命の維持を担います。
更には個体数も多く、採取しながらも水資源の保護や回復が可能とされ、それゆえに(Tiny Giant)小さな巨人と呼ばれます。
エコ・ハーベスト漁法
クリルは環境保護を優先したエコ・ハーベストという漁法で採取されます。
伝統的に魚類はトロール網という巨大な網で捕獲されておりますが、この方法はアザラシや意図しない多くの生物を捕らえてしまいます。
これを混獲といい、漁業における重大な課題となっております。
エコ・ハーベストは混獲を避けるべく開発されたエシカル(倫理的)な漁法です。
水中に入れられた網と漁船は細いホースによって接続されています。
このホースの入り口には、クリルしか入れないような細かい網でさらに保護している為、他の魚類や生物は入る事が出来ません。
加えて、海水ごとクリルを採取出来るので、生きたまま捕獲が可能になり、生きた状態で高い栄養価を保つことが出来るのです。
そしてエコ・ハーベストを行う漁船は、CO2排出量を削減するため、他の収穫船と比較してエネルギー効率が30%高くなるように設計された特別な船なのです。
2010年には、持続可能な漁業の最高水準である海洋管理業議会(MSC)から環境認証を受け、持続可能な漁業パートナーシップ(SFP)からは適切に管理された漁業に対して「A」の評価を受けております。
水資源を守る大切なルールが策定
優れた漁法があっても、ルールがなければ環境保護は出来ません。
そのため、下記のようなルールが定められております。
・南極の野生生物を保護するために、ペンギンの繁殖コロニー周辺の地域での漁業を自主的に停止
・許容されるクリルの総漁獲量は資源量の1%に制限
通常の漁業は、資源に対して10%を超える制限にて採取している事が多いですが、クリルの採取制限はわずか1%とされており、残りの99%は他の生物の為に残されています。
消費時代から生み出す時代へと
このように、たとえ私たち人間が資源を必要としても、適切な方法、管理さえ行っていれば持続可能な社会というのは実現可能なのです。
これらエシカルな活動はまだ始まったばかりですが、世界で大きな活動に広がっております。
『消費時代から生み出す時代』
『食育と環境問題を考える』
くじらさんのクリルオイルには、そんな思いが込められているのです。
エシカル消費活動関連サイトの紹介
東京くらしWEB ちょっと考えて、ぐっといい未来 エシカル消費
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/manabitai/ethical/
MSC 「海のエコラベル」
https://www.msc.org/jp
世界最大のクリル採取企業AKER BIOMARINE(エコ・ハーベスト動画)
https://video.akerbiomarine.com/our-exclusive-eco-harvesting-method
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